誓い《続》



「千里、本当にごめん」

申し訳ない


「もういいって」

考えたらとても申し訳なくなって、もう一度謝ると、さっきと同じように快く許してくれた


「で、莉音、“あの言葉”でショック受けただろ?
その前に、だから、って言ってたはずなんだけど…」


千里は言いながら、困ったように頭をかいている


この辺の話はわかんないな


ひとつため息ついて千里が話し始めた


「もう一回言うよ


俺は、莉音と離れたくない。だから、
婚約を解消する」


莉音はやっぱりわかってなさそう
頭の上にはてな跳んでそうな表情だ