「莉音との婚約を解消する」
飲み物とお菓子を持って戻ってきた俺に扉を開けようとした時聞こえたのはこんな言葉だった
「千里!?」
勢いよく扉を開けて入ってきた俺に二人とも驚いていた
俺は机にトレーを置いて千里に掴みかかった
「なんでだよ!?」
千里は俺が言っていることがよくわかってない様子
「なんで、婚約解消するなんて!」
それじゃあ、お嬢様の幸せは守れない!
「聞いてたのか…。
とりあえず、落ち着け祥太」
「落ち着いていられるかよ!」
叫ぶとともに掴んでいた襟元を締めてしまっていた
千里が少し苦しそうに顔を歪める



