千里side
なんなんだろうこの可愛いいきものは
頭を撫でたら気持ちよさそうに目をつむって、あまりの無防備さについ……キス、してしまった
我に返って、赤くなっているだろう俺を見て、莉音は呆然とした顔をした
…もしかして、気づいてない?
と思ったら、いきなり莉音が顔を赤らめた
正直、とてもかわいいと思った
顔を上げて欲しくて呼びかけたが黙り込んだままだ
…嫌、だったのかな?
いきなりすぎた?嫌われたかな…
聞くと、
「…嫌、じゃ、ないです」
途切れ途切れだったけど、ちゃんと否定してくれて
落ち込みかけていた気分は一気に上がった



