「……げ、み…げ、みかげ。」 龍哉が私をよぶ声が聞こえている。 久し振りに優しく呼ばれた。 「りゅ……や。」 そうかあの後倒れて龍哉が夜月の倉庫の総長室に運んでくれたんだ。 「大丈夫か?」 ほら、またこうして自分が行けって行ったのに優しく気遣ったりする。 何日か寝たおかげで痛みはましだけど、傷は今までのものに上書きされたように残っていた。 「大丈夫だよ。」 私はベッドの上でうつむきながら、無表情で答えた。