そして扉を開けふらつく足で一歩出るといきなり目の前が暗くなる。
「ふぁっ?!!」
これは優にぎゅってされてる。間違いない。
なぜなら優のあの甘い香りがいっぱいに広がっているから。
私はそろそろ苦しくて限界なので優の背中を叩いて離してと訴えてみると、ゆっくりと体が離された。
「遅い。ってズボンは?」
「履いても落ちてくるの。」
と言うと私の肩に頭をとんっと置いてまたゆっくりと顔をあげて
「俺の前以外でそのカッコしないで。」
ちょっと膨れていうのが可愛い。
「包帯巻くよ。」
なにか誤魔化すように私を横抱きにしてすたすた歩いて行く。
「ちょっ降ろして!」
照れてこんなことを言う私は本当に可愛くない。
「やだ。歩けないでしょ? 」
「うっ。」
確かに歩けないから何も言えなくなってしまう。

