ベッドから立ち上がると思ったよりも体が、動かずにドサッと落ちてしまう。 「美影っ!起きた?大丈夫?」 優しい優の声だけで安心する。 「抱っこ、して……怖かった。」 手を伸ばすと抱き上げてくれる。 優の胸に顔を埋めてほっとする。 「わがままで、ごめんね。」 いくら甘えてみても嫌われないだろうかという不安がつきまとうのだ。 「むしろもっと甘えていいよ。 こんなに甘えたなのはうれしい意外だな。」 「うっ…。」 落ち着いてくると恥ずかしさが込み上げる。