影姫にあいを


「起きなさい。」

誰の声だろう。

ぼやぼやと痛む頭を抱えて目が覚めた。

「いっ……。」

動くと足首と手首に鎖がついていた。

「ふふっ、その顔が見たかったの。」

顔を上げると見えたのは裕華さんの冷たい笑顔。

「あんたが邪魔だったのよ。
龍哉はいつもあんたのせいで中途半端に私を見るの。
いつもみたいに助けに来てバカみたい。」

ニコリと綺麗に微笑む。
裕華さんは龍哉が私に構うのに嫉妬してるんだろう。