「大丈夫、ですか?」 「やっやめて!気味が悪い。」 手を差し出すとものの数秒で振り払われた。 彼女の綺麗に手入れされた爪が私の手を引っかいた。 他にもっと怪我をしているはずなのにそこだけ言葉と共に、ジンジンと痛みが増す。 忘れてた、月姫は私が嫌い。 そうだ、そんなこと当たり前。私でも怖いから。