影姫にあいを


車が止まった。

「俺も行く。」

てっきり私だけ降りるんだと思ってた。

私を抱っこで抱えて優がゆったりと余裕のある動きで出た。

優の靴の音だけを聞く。

突然騒がしくなったと思えば、夜月の下っ端くん達が私の姿を見つけたからだった。

「おい!総長呼べ!美影さんが知らないやつに!」

その声で1人の男の子が幹部室へと走っていった。

ああ、大事にしたくなかったのに。