「なんのために期末考査頑張ったんだろ」

ふと、そんなつぶやきが漏れた。

極めつけは、奏人のグルチャでの『楽しんで』という言葉。

笑いもせず、めんどくさそうなその言葉は豆腐のようにヤワな私の心に刺さるようだった。

当然のごとく、キレる。

見え透いた嘘。どうせゲームしたいだけのゲーマー。

ホワイトデーのお返しなんてあるはずもない。

まぁこれは想定内だったし、キレることもなく、悲しむこともほとんど無かった。

だけど、その次の日の奏人のLIMEの一言は「めんどくせ」に設定してあって。