く、悔しいけど、何も言えない……! 惚れた方が負けって言葉――まさにその通りだわ! だけど、このままじゃいけない。 反撃するのよ! 「才賀!」 カウンターキッチンを挟んで、才賀に話しかける。 才賀はミトンを手にはめたまま、キョトンとした顔で振り返った。 「私、あなたに必ず好きになってもらうわ! これからどんどんアピールしていくから、覚悟しておきなさい!」