すると、良いタイミングで「ピー」とキッチンに音が響く。 どうやら、オーブンの予熱が完了したみたい。 「型、ついでに抜くぞ」 「わ、分かってるわよ」 私も才賀も、ハッと我に返って作業に戻る。 だけど私は羞恥から手が震えて、全然いい形にならなかった。 不揃いな形のクッキーを、次々に並べていく。 そして、ほどなくして全てのクッキーがオーブンの中に納まった。