「き、昨日のこと、覚えてる……っ?」 すると才賀は「あ、昨日?」と頭を捻る。 「覚えてるも何も、風邪でぶっ倒れてたっつーの」 「そ、そうじゃなくて、その……私が……手! ほら、こういう風に手を握った時のこと覚えてる!?」 ガッチリと現在にぎり合っている手を、才賀の目の前に持ってくる。 すると才賀は「あ~」と反対の手で頭をかいた。