だけど、焦る思いとは反対に、唇は離れない。 というか、唇が何かに引っ張られていて、離れることが出来ない。 これは、なに……? 今までギュッと固くなに閉じている目を開ける。 すると、私を見つめるもう一つの目があった。 「(さ、才賀! 起きて……っ)」 寝ていたはずの王子様が、案外早く目覚めてしまった! だけど、この場から逃げることは、どうやら許されないみたい……。