すると、その時―― 「お前、今までどこにいたんだよ」 「アキナちゃんの家。長いことお邪魔させてもらっちゃった」 「あっそ」 「そうそう、クッキーをいただいたの。 後で二人で食べま、」 「……」 ギュッ 「え?」 食べましょう―― そう最後まで言えなかったのは、急に才賀に抱きしめられたから。 才賀の濡れた服が、肌が、私の全身に覆いかぶさった。