私を見てまだ呆然としている才賀に、タオルを持って行く。 「お風呂、入ったら? こんなに濡れちゃ寒いでしょ」 だけど、タオルを差し出しても受け取らない。 才賀の目は、ずっと私を見ている。 「……なによ、もう」 仕方ないので、頭からタオルをかけて拭いてやる。 いつか私も才賀にされたな~なんて思い出しながら、力が入りすぎないように雨水をふき取る。