「才賀? いないの?」 彼が一番にいそうなキッチンに向かう。 クッキーをテーブルに置くと、ジューシーな香りが漂っていることに気づいた。 「あ、できてる……」 オーブンの中でハンバーグがおいしそうに焼き上がってる。 というか、すごい数が出来てる……食べ切れるかな。 「料理をほっぽいて、どこに行ってるのよ……」 お皿にとりわけておこうかな? でも、才賀には才賀のやり方があるかもしれないし……。 「うーん」 悩んでいた、その時―― ガチャ と家の中で、私以外の音がした。