「ひできさま〜。女の子たちがあんたと話したがってるよ~。いってあげなよ~。」

キャピ!と小首を傾げて言ってやったよ。
くぬぬぅ。人前で、雑巾ふんで転ぶくらいの屈辱を味わった雫なのでした。

「うぉえ。やべっ。さっき食ったどら焼きでそう。」

「……。」

このやろう!!!口に手を当てて、本当に吐きそうな顔してやがる。むかつくうううううう。
まっ ♪ 優しい女の子だからさ!雫ちゃんは!笑顔でスルーしてあげたぞ!
ってかお昼にどら焼きってどんな食事してんだよ。
いや、どら焼きにケチつけるわけではないけどさ。
どら焼きって……。

「おやつじゃんか。」