「・・・・宏さん」
「・・・・どうしたんだ?こんな通路の真ん中で考え込んで・・・?
あそこで中年のおばさんがお前を不気味そうに見ているぞ」
「やーねーあのこさっきから三時間ぐらいあのままよ。」ヒソヒソ
「あのお兄さん勇者よねー。でも道の真ん中で迷惑だからやめてくれないかしら」
「修羅場よ。修羅場!!きっとあのお兄さんがあの女の子に復縁を申し込んでるのよ」
「おい、如月!!あのおばさんたちえらい勘違いしてるから
とにかく
う ・ ご ・ けーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
このあと宏さんは近所迷惑でおばさんにこっぴどく叱られる運命を歩むことになる
が、
正直、今はどうでもいい。
『よくないだろ!!!!』
いえ、どうでもいいんです。
宏さんの渾身の叫びが通じたのか理亜が動いた。
そしておばさんたちのヒソヒソごえを聞く。
「何!?そんな複雑そうな男女がいるのか!?」
「俺たちがそう間違えられてんの!!
全くありえない
噂好きのおばさんに一晩で広められる・・・・・」
「・・・・宏さん
人に言えないようなことしたんですか?」
「してねえよ。全部お前のせいだろ。
みろ!!
周りを
なぜだかやじうまでいっぱいだ。
それもなぜか噂好きなおばさんばっか・・・・・」
宏さんに言われ
あたりを見ると
ああ確かに
中年のおばさんが
一人、二人、三人・・・・・・・
あーねむくなってきた・・・・・
「・・・・おい、何があったのかは知らないがねるなよ」
ああ、宏さんの声が
子守唄の聞こえる・・・・・
「おい!如月ねるなって!!!また新たな噂上乗せされるだろ!!!!!」
宏さんの声を最後に聞きながら
私は意識を手放した。

