「てめえ、今、笑っただろ!!



俺は真剣に・・・・」











「悪い悪い




あまりにノラが



必死だったからな。」





未だ熱がひかないのらの顔を見ると。




言われて初めて気がついたというような顔をしていた。







私はそっとのらの頬に手の甲を寄せる。



ノラはされるがままにじっとしている。




のらの表情を見て




拒絶しないのを確認すると




白髪をかき乱すように



ワシャワシャ




と頭を撫でてやった。







「てめえ、いきなり何すんだよ」






「何?ってお前ずっと私になでて欲しかったんだろ。




ノラの要望に応えてやったまでだ。」





「なっ!!」



驚いたように目を見開くのらに



私は不敵に口端を上げて






「・・・嫌ならやめるが・・・・?」






そう言ってみると





「嫌じゃねえ!!」



熱の引いてきた顔を再び真っ赤に染めて吐き捨てるようにそういった。





妙に素直なやつだな・・・・・





そう思いながら



見た目より柔らかい毛を










しばらくなでていた。