―精霊の祖の恋物語― 後編





普段は遠慮無しにガーガー言うカルロだが…

今は自分の命がかかっている為か、

普段のようにはならない。


「焼くに決まってるだろ。

 あっ……。いいぞ。焼かれなくても。」

当たり前みたいな顔をして言う

リヒトだったが……

途中で考え込み、今のカルロにとって

これ以上嬉しいことはない言葉を

リヒトは言った。


カルロは涙ながらにリヒトを褒める。

「さすがッ。リヒトッ。」

リヒトは、「はいはい。」とカルロの声を

聞き流して、真剣な様子で言う。

「…条件がある。」

「条件?…いいぜッ。焼かれるよりは

 マシだからな。

 で、条件は何だよ?リヒト。」

上機嫌でいるカルロにとって、

かなりこたえる言葉だった。