透明少女

透花 side.


私は、静野 透花 (Seino Touka)
人に認識されにくい、半透明人間

しかし、その透明化はコントロール出来るもので、消えたいときや存在感をなくしたいときのみ使うことが出来る


「透花ー!おはよ!」

「…おはよう」


元気よく走って来たのは親友の桂木 凛
(Katsuragi Rin)
よく焼けた肌に若干タレ目で八重歯が可愛い自慢の友達


「新しいクラス、透花と同じクラスがいいなぁ〜……違うクラスでも遊びに行くけどね!!」


今日は高校の入学式
凛と私は小学校の頃からの友達で、いつも横にいる


「…うん、待ってる」


私の返事にニヒヒと嬉しそうに笑う凛に私も少しだけ微笑んだ

凛はいつも元気で私を笑顔にさせてくれる。そんな凛だから…私は心から守りたいと思う


「で、透花ー、最近家どうなの?」

「あぁ…うん、明日、帰ってくるから…今日、泊まりに行っても…良い…?」

「うん!大丈夫!!私、ずっと1人だし!」

「…それは一緒…」

「あはは!そりゃそーだ!」


私の家は親が暴力を振るう、凛の家は親が子供をほったらかす

私と凛はいつも1人
だから、お互いの気持ちをとてもよく理解できる

凛は寂しい

私は悲しい


私達はお互いが嫌いだ

支え合う毎日で自分の嫌なところがおぼろげになるから…

それでも、お互いがいなければ、支え合わなければ生きていけない

私には凛が必要で、凛には私が必要