「今忙しい。ねぇ。聖也サボらないで」

「今から?何で」



時間前だのなんだのと屁理屈ばかりの聖也。
ごめんね。





「どうしたの?」

「聞いて?」



…めっちゃ喜んでる。



「親父が、俺に魚をさばいて良いって!」

「マジ?認められたのね」

「うん!頑張ってみる!」



嬉しいそうに話す聖也。

魚をさばける!そうやってハジけている。



そして、私は分かってたよ。