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.*・゚紅side.*・゚



燐「......紅。」

紅「ん?なんだ、燐。」

燐「藍がどっか行った。1人で。」

紅「はぁ?......どこ行った?」

燐「分からない。
ただ、なにかを覚悟しているような
目をしていた。」



『なにかを覚悟している』。

その『覚悟』という言葉は、
俺にある一つの出来事を
浮かび上がらせた。


それは、“籃華族”。



本人は気づいてなかったかもしれないが...


“籃華族”に対して俺らが喧嘩で勝つ
ということを決めたとき、
あいつは悔しそうな顔をしていた。


まるで、
『こいつらは巻き込みたくなかった』
と言っているようだった。


だが、お生憎様だな。

俺らはどうもお節介らしい。

だから、お前を放っとくなんてことは
できねぇんだ。

もちろん、
お前に危険が来るのをわかっていながら
無視するなんてことはもっとできねぇ。



なのに、あいつは.........。

なんで1人で行きやがった......?