『用事がある』

その用事は、
学校を午後サボって“闇影族”、
元“籃華族”の倉庫に行く、という用事。

もちろん、ひとりで。



誰も連れていかない。

なぜなら、もう怖くないから。
もう逃げない。そう決めた。



今までは、行きたくなかった。
すごく、怖かった。

その族の名前も
耳にしたくなかったぐらいに。



でも今は、今までとは違う。

今は、行かなければ、ってそう思う。


大切な仲間の為にも、......自分の為にも。
決着をつけなきゃいけない。

いや。

つけたい。


だから、今日行く。


『思い立ったが吉日』って言うしな。