あたしはこいつらに散々助けられてきた。



無愛想なあたしを拾ってくれた。

前の族を裏切ったとされていたあたしを
信じてくれた。

不器用な優しさを与えてくれた。

忘れかけていた“笑顔”、
思い出させてくれた。



だから、これ以上“闇影族”のことについて巻き込む訳にはいかない。


たぶん“闇影族”と闘ったらただでは済まないだろう。
少なくともケガ人が出る。

最悪の場合、“色彩族”が滅びる可能性だってある。

そんな危ない奴らとの闘いに
大切な仲間を巻き込みたくない。


これは......
あたしと、“昔の”仲間との闘い。

あたしが終わらせる。