藍「これが……あたしが“藍華族”を
  抜けた理由。
  あたしは完全な、裏切り者なんだ。

  ……そう、思われてる………。」



みんな、真剣に話を聞いてくれた。


黄「藍……。
  そんな辛い過去があったんだね…。」

黄跡は泣いていた。

まるで、自分のことのように。



藍「……。こんなあたしでも良かったら
  姫になってもいいけど。」




「「「ほんとっ!?」」」

みんなが
目を輝かせている。


藍「でも。もう裏切られるのは怖い。
  見捨てられるのも。
  だから、お願い。
  裏切らない、って約束して。」


今は……。


今なら……。


こいつらになら ―――。

任せても大丈夫な気がしてきたんだ。