**―― 2月。



雪が降り積もり、風が寒くなってきた頃。
あたしは先生に呼び出された。


瞬、慎翔は『待つ。』と言ってくれたが、
悪い気がしたので、先に帰ってもらった。



あたしの……2つ目の失敗。

この時待っててもらえば
あんなことにはならなかった。



先生「お前はもう、
   この学校に来なくていい。
   
   …あぁ、そうだ。
   ......退学だよ。」


藍「あー、そっすか。
  今までありがとーございましたー。」


適当に返して学校をあとにした。

もうここに来ることは無いだろう。


たいした思い出もない学校に
【さよなら】をする。