紅………。
あたしはいつしか泣いていた。
何年かぶりの涙はとてもしょっぱかった。
塩……の味がした。
……………。
**―― 午前3時。
あたしはいつの間にか
眠ってしまったようだ。
重い瞼を開け、体を起こすと…
紅「よぉ。起きたか。」
紅がいた。
藍「な、なんでいるんだ…っ!?」
紅「お前、昨日泣きつかれて寝たんだ。
それからオレがずっと
ついてやってたのに、
なんだよその態度。」
藍「そ、それは………。……わりぃ。」
紅「謝んな。
ったく、ありがたみもねぇのか?」
悪戯な笑顔で。
笑いながら言ってきた。
藍「……。
それより、他の奴らは?」
あえてスルー。

