紅「オレらが守るから――。
  お前はオレらと居ればいい。
  今日からお前は色彩族の姫、
  『彩姫ーイロヒメー』だ。」



心にじーんとくるものがあった。


頬に冷たい雨が落ちる。小粒の雨。






これは、なんだ?


紅「泣くほどでもねぇじゃん。」


………涙。これが涙。

泣いたのは何年ぶりだろうか。




いつからか目からは水が出なかった。




藍「涙っつーのは
  流れたら止まんねーな。」




紅「あぁ、そうだな。」


倉庫に向かう途中。

本当に空から涙が降ってきた。



紅「っつーかお前、男の口調やめろよ。
  姫なんだから。」


藍「はぁ?
  あたしがいつ姫になったんだよ?」





そうして話しながら倉庫に向かう途中
少し城崎と近づいてしまった。


近づいたらいけないはずなのに…。






〜信頼して“いた”仲間~