虹色モノ語リ


あたしは周りの空気と冷たい目に
耐えられなくなって、



藍『じゃ、あたし出てくから。
  いままでありがとうございました。
  とてもつまらない日々でした。』



―バタンっ




倉庫をあとにした。




それ以来、誰とも会っていない。

会いたくもない。


ホントは追ってきてほしかった。


後から来た奴に簡単に
騙される奴らなんて。


昔からいる奴を簡単に
切り捨てる奴らなんて。



………思い出したくも、ない。