虹色モノ語リ

『...裏切ったくせに』


確かに、あの場にいたあいつらには
あたしが裏切ったように見える
かもしれない。

けれど、それは真実じゃない。

全てあの悪魔―伊吹眞白―の自作自演。


あいつらはずっと騙され続けてる…。





『丁度俺も話したいことがある』


そう言った瞬は、相変わらず
恐ろしいくらい冷静沈着だった。

でも、どこか張り詰めていた。

本人はいつも通り喋ってたつもりだろう。


けど、あたしには分かる。

あたしが…華咲藍という人物が
昔の仲間だったから。






今あたしが行くところは昔居た場所だ。
幸せになれた時間が少しだけあった場所。

“恐れることは何もない”。

そう自分に言い聞かせ扉を開ける。


………。



「何しに来たの。」

案の定、冷たい声が降り注ぐ。

「陽飛…。
あたしは...お前らと決着をつけにきた。」



あたしは、覚悟を決めた…。