私がアイツに恋する時。




次の日、時間を変えて2人には会わない時間に合わせて早めに電車に乗った。


早くて学生はほとんどいない。


今は本なんか読む気にならなくて…ただぼんやり床を見ていた。

しばらく…あの日の事故のことは思い出さないようにしていたのに。

美優に会ってからまた…思い出しちゃった。


美優だって…あんなことになって気持ちがついていかなかったんだよね?

美優が言ってたとおり…私がいない方がいいのかな?


そんなことが頭の中をぐるぐる回った。



『あんたさえいなければ友哉は……!!』

『みんなの幸せのために死んでくれる?』


私はいろんな人に恨まれている。

友哉のお母さん、美優。


それだけじゃない。

友哉の友達、クラスメート。

友哉は優しいからみんなから好かれてて。


私だって…最初からずっと一人だったわけじゃない。

だけどあの日以来…全員が私の敵。


もうだれも私を必要とはしてくれなかった。