………。
一瞬、よくわからなかった。
ただ美優の刃物が私を襲う直前、全身何かに包み込まれた。
「誰よ…。邪魔しないでよ!」
私はその守られていた何かで見えなかったけどすごくびっくりした声を出していた。
「雄介………君?」
「大丈夫…?」
小さく声が聞こえた。
「うん。」
よかった。
雄介君………間に合ってくれて。
怖かったよ……。
涙が溢れてくる。
「じゃま!どっか行ってよ!」
美優の声が大きくなる。
「逃げるから……すぐに逃げられるように準備してて…。」
雄介君が言った。
そして……私を守ってくれていた固いガードから解放した。
「邪魔なのはお前だよ。」
あれ……?
雄介君じゃない……。


