「お待たせー。」
そして当日。
少し待ち合わせに遅れちゃった。
「その服…似合ってる。かわいいね。」
「あ…ありがと。」
よかった。
言ってもらっちゃった。
「どこ行く?」
結果遊びに選んだ場所はショッピングモール。
買い物とかをしよってね。
私が選んだ。
「どーする?なんかアクセサリーでも買いに行く?」
「いいよ。見に行こ!」
まるで……友哉とのデートみたい。
「いーね。これお揃いにしよっか。」
「うん。かわいい。」
雄介君が選んでくれたブレスレット。
ペアか………。
早速身につけて歩く。
「そーだ。これでプリクラでも撮りに行く?」
プリクラか……。
友哉と最後に行って以来だな。
「い…いいよ。行こっか。」
エスカレーターを上がりゲームセンターに向かう。
「どの機械がいい?」
「これがいいなっ!」
正直どれでもよかったりするんだけど。
とりあえず一番手前の空いていた機械を指差した。
並んでまでって思っちゃうから。
周りにはいっぱい同じ歳くらいの子たちがいっぱい。
「ささ。入ろ。」
その子たちのことをあまりみないようにして中に入った。
「ポーズとかは任せる。」
全部雄介君に任せて私はそれに従った。
おかげでいい写真が。
「水谷さんかわいすぎ。やばいね。」
そう言って笑ってくれた。
「あ……ありがと。あ…あのね。別に……下の名前で呼んでくれてもいいよ。」
ちょっと照れくさかったけど言ってみた。
「おっけー。賀菜。」
友哉───


