「んじゃ寝てるんだったらいっか。

最初はね、んー谷と賀菜が仲良くなっちゃった頃かな?どうしたら俺のこと見てくれるかな?って言われたわけ。

でもまたいつもの通りだって思ったから相手にしなかった。

だけどね。

毎日毎日来るんだもん。今までと違うなって思ったんだ。


もしかしたら賀菜が僚太を変えてくれるかも知れないって。だからできるだけのことはやるようにした。

嶋田のことだって私、話全部聞いちゃったから僚太にすぐ言ったの。

あと……昔のことも。」





だから……僚太は全部わかってたんだ。

1人で苦しんでたの……バカみたい。




「……そっか。」

「大丈夫。賀菜はこんなに苦しんだんだよ。もう幸せになれるよ。

もし、僚太が何かしたらすぐに言ってね?私……僚太のことボコボコにしてやるから。」



もう大丈夫。

いっぱい助けてくれる人がいる。



「大丈夫。賀菜のことは傷つけねーよ。」



寝てるはずの僚太の口が動く。