ほんとはさ……お礼はちゃんとして夏休み入ってあのことバレて話さなくなる。
そういう計画だったのに大失敗。
逆に早めちゃった。
よく考えたらさ……わざわざ中林と関わる必要なんてないんだ。
もう限界。
こんなに苦しんでまでこんな人たちと関わりたくない。
「私ね……。」
全部ほんとのこと言うんだ。
「中林にずっと友哉が目の前で死んだって言ってたでしょ?
でもね……あれ、嘘なんだ。
殺したのは私。
中林も嫌でしょ?人殺しなんて。だからもう……関わらないほうがいいよ?」
最後に中林を見て満面の笑みを見せた。
それから……今度こそ振り返らずに駅まで走った。
もう苦しまなくていいんだ。
電車に揺られながら思う。
でも……どうしてかな?
涙が………止まんないよ。


