私がアイツに恋する時。



私の向かいに仲良さそうに座る中林と嶋田さん。

嶋田さんはわざとらしく中林にもたれかかっている。


中林は……ほぼ無表情。

ふと…目が合う。

私は慌てて目をそらす。


けど…どうしてかわからないんだけど、もう一度…中林の方を…見てしまった。


あれ……?

どうして…ずっとこっちを見てるの?

私は目で訴える。


でも中林が表情を変えることはなかった。

ただ私の方をずっと見てるだけ。

それに嶋田さんが気づいたらしく、中林な話しかける。



「ねぇっ。今日楽しみだね。何持ってくる?」

「………。」

「やだもー。無視?」



どうして私を見つめるの?



「ん?ごめん。ぼーっとしてた。」




突然私と目をそらし嶋田さんの方を見る中林。

今度はにっこり笑いかけて。


でも、本気じゃない。

ほんとに笑ってる時の中林は───




そういえば、アイツが笑ってるところ…見たっけ?


前だったらおはよって言うだけで声が弾んでいたのに。


まぁ……私がそうさせたのか。