その日から、中林はあまり私に話しかけてこなくなった。
そりゃそーだよ。
自分がそうしてほしいって言ったんだから。
それにやっと私に飽きてきたんだよ。
じゃないとずっと何言ってもくっついて来たんだから。
こんなに自分から離れてくれることあまりなかったんたんだもん。
もちろん全く話さなかった訳ではない。
おはよ、とか挨拶くらいかな?
ほんとはそれだってビクビクしてるんだけどね。
どこかで嶋田さんに見られてるんじゃないか。
中林と会ってないときだってもしかしてどこかで私のこと見られてるんじゃないか。
毎日そんなことを考えてしまう。
頭がおかしくなりそうだった。
そうしていたらいつの間にか……。
また笑えなくなっていた。


