「うわぁ〜、可愛いね〜!

超毛がふわふわ!」



ベンチでナツくんの隣に腰掛けた花鈴は、さっそく白ウサギを抱っこしながらはしゃいでいた。



「ナツキくん、ナツキくん、こんにちは〜!」



そしてウサギの手を動かしながらナツくんに話しかける。



だけど相変わらずクールなナツくんは苦笑いで。



「アホ。なんだよそれ」



すぐに視線を戻すと、膝に抱えたモルモットをそっと手で撫でていた。



でもその様子はなんだか新鮮。



ナツくんも動物可愛がったりするんだなぁ…なんて。



「うわ、可愛い!

このまま連れて帰りてーな〜」



「お持ち帰りはやめてね」



「おい日向、変な言い方やめろ…!」



その向かいではハルくんとまつりんが隣に座ってモルモットを抱いている。



みんな動物を抱えすごく楽しそうだった。