どきん…。



まっすぐ見つめながらそう言われて、ドキドキした。



呼び方が変わるだけで、なんだか少し仲良くなれたような気分。



でもハルくんのことは気軽に呼べたのに、ナツくんて呼ぶのはちょっと緊張するな…。



「わ…分かった…」



「今呼んで」



「…へっ!?」



い、今…?



「な…ナツ……くん」



うわぁぁ〜、恥ずかしい!



私が真っ赤になりながらそう呼ぶと彼はまたクスッと笑う。



そして撫でるように髪にそっと触れてきた。



「何照れてんだよ」