そう答えると拍子抜けしたような顔。
「…玉ねぎ?」
「うん」
「……なんだ、びっくりした」
そしてホッとしたように息を吐くと、作業台の上に手をついた。
「あいつら二人だけこっち来たからお前どうしたのかと思って、」
「えっ?」
そう言われて驚き。
もしかして…私のこと探しに来てくれたの…?
「ハブられて泣いてんのかと思ったじゃねーかよ」
「えぇっ、まさか…!」
そんな心配まで…!
だけど私がぶんぶんと首を振って否定すると、夏希くんはクスッと笑う。
「…てのは嘘だけど。
でも明らかにあいつらお前に玉ねぎ押し付けて逃げた感じじゃん」



