そろそろ男子も火起こしが完了したはずだし、あと玉ねぎだけなら一人で切れると思った。
「そ…そう?なんか悪いね。
てか私役立たなすぎてごめん」
まつりんはちょっと申し訳なさそうに言ってくれる。
「仕方ないよ!まつりんは皮剥き頑張ったじゃん!
それじゃごめんね、うちら男子の様子見てくる〜!」
対して花鈴はいつもどおりさっぱりした顔でそう告げた。
花鈴のことだから多分、早く男子のとこに行きたいんだろうな。
ハルくんも花鈴がきたら嬉しいだろうし。
「うん。ご飯よろしくね」
「ごめんね〜」
二人は飯盒を手にすると、さっそく男子のいるかまどへと向かう。
私はそれを笑顔で見送った。



