私がそう言うと、少しホッとしたような顔をする春輝くん。
「マジ?よかったーっ。
ダメだな、俺未だに見分けがつかねんだよな。
鈴菜ちゃんはこれから野菜切り?」
「うん。今お米取りに行って、これからだよ。
花鈴達は今もう切ってくれてるけど。
春輝くんたちも火起こしこれから?」
「おう。夏希達が今薪取りに行ってる。
俺も頑張んねーと…って、
…あっ、そうだ!」
だけど、急に何か思い出したように…
「そういえばさぁ…、ちょっと聞きたいことあんだけど……
いいかな?」
「えっ?」
そして私の耳元に顔を寄せてきた。
「……花鈴って、彼氏とかいる?」



