5つの地点にあるスタンプを全部集めなければゴールすることができないというルール。



幸いスタンプはすんなり集まったものの、そこからの帰り道がまた長かった。



「うぅ…足が痛いよ〜」



「頑張れ、花鈴!」



「花鈴、大丈夫か?」



花鈴はすでにだいぶ疲れてるみたいで、ちょっと足がフラフラしてる。



「大丈夫…がんばる…」



「頑張れ!俺がリュック持ってやるから」



「えーっ、大丈夫だよっ!悪いって…!」



「いいんだよ。ほら貸せ、」



そしたらなんと、花鈴を心配した春輝くんが、花鈴のリュックを代わりに持ってあげた。



…わぁ。

本当に優しいなぁ、春輝くん。


花鈴には特に優しい気がする…。



やっぱりあのグループ決めの時もそうだったけれど、彼は花鈴にちょっと気があるみたい。



夏希くん派の花鈴だったけれど、そんな彼の好意を悪い気はしないみたいで、

いつのまにか春輝くんと少しいい雰囲気になっていた。