聞き覚えのある低い声。 振り返ってみるとそこには、青いジャージに白いTシャツを着た、すらっと背の高い夏希くんの姿があった。 ……っ! まさか今日再び彼に話しかけられるとは思わずビックリだ。 花鈴もビックリして目を見開いている。 「な…なに?」 私がドキドキしながら聞き返すと、右手を差し出す彼。 えっ…? 「お前、ヘアピン持ってる?」 「…えぇっ?」