あの言葉でやっと、気が付いたんだ。
自分がナツくんを困らせてたことに。
「あぁ、あれは俺も言い過ぎた」
「…ううん、いいの。
私、昔からいつも自分の気持ちを伝えるのが苦手で、今回だってナツくんのことを困らせるのが怖くて、実行委員頑張ってるのに負担になったらどうしよう…とか考えたら言えなかったの」
いつだって、言って嫌われたらどうしようって思ってたんだ。
「でも逆にそれで、ナツくんに嫌な思いをさせちゃって……。
やっぱりちゃんと自分の気持ちを言わなきゃダメなんだって思ったの。
だから今度からは、気を付けるから」
ナツくんの顔を見上げる。
「ちゃんと何でも話すから」
するとナツくんは少し驚いたように目を見開いて、それからクスッと笑った。
「……ふっ、お前はいちいち気使いすぎなんだよ」
「えっ?」



