誰もいない屋上に二人で逃げ込む。
ようやく二人きりになれた私たちは、フェンスの前に隣り合わせで座った。
ナツくんに話したいこと、話さなきゃいけないことがまだたくさんある。
私は自分の思いを今度こそ、正直に打ち明けることにした。
「ナツくん、あのね……」
ドキドキしながら切り出す。
「わ、私ね……、ほんとはナツくんと松下さんが仲良くしてるの…嫌だったの。
嫉妬してたの…。
それを言えないで、勝手に落ち込んで……変な態度取ったりしてごめんなさい」
…やっと言えた。
ずっとずっと、言えなかった。
松下さんに嫉妬してるなんて、そんな自分を知られたくなかったんだ。
ナツくんが私のほうを見る。
「いや、俺も気づかなくてごめん…。
さっき花鈴に言われて知った」
「えっ…!」
花鈴に……?
それを聞いて心底ビックリした。
ウソ…。
花鈴がナツくんに、話したの?
もしかして私のためにいろいろ言ってくれたのかな?



