なにそれ…知らない……。



「このみちゃん夏希くんのこと連れて行ってたから、ついに告白するんだよ。

終わったねー」



「う…ウソ……っ」



それを聞いて一瞬にして、頭の中が真っ白になった。



松下さんが……ナツくんに、告白…?



ウソでしょ…?


本気なの……?



だけど、この文化祭が終わったら二人の関わりはなくなるわけだし…そう考えたら絶好のタイミングなのかもしれない。



嫌だよ。告白なんて……。



「今度こそホントに取られちゃうかもね~」



篠田さんはいい気味といった顔して笑ってる。



急に言いようのない焦りに襲われた。