【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!


そんなこと考えながら布団にもぐりこんでいたら、急にすごい勢いで誰かが階段を上ってくる音がした。



花鈴だ…。


足音でわかる。



――ガチャッ。



花鈴はいつもどおりノックもせず私の部屋に入ると、ベッドのそばまでやってきた。



「ねぇ、ちょっと鈴菜!」



布団から顔を出して見上げると、彼女はまだ制服姿。



夕飯はハルくんと外で食べる約束だったらしく、それで今帰ってきたところみたい。



「ど…どうしたの…?」



泣き顔のまま私が訊ねると、花鈴は眉間にしわを寄せながら腕を組んで。



「なんかさ、私今日帰り際、篠田莉緒にすれ違いざますごいムカつくこと言われたんだけど!」



「えっ…!」



篠田さん…?


ウソでしょ…。



まさか、彼女が花鈴にまで嫌味を言うなんて思わなくて、ビックリした。



「な、なんて言われたの…?」



「それがさぁ、『明日メイド服着て対抗するのー?無理だからやめときなよー。

アンタみたいな根暗、このみちゃんに勝てるわけないんだから』って」



え……。